「お正月は、やっぱりお稲荷さんに行かなきゃ始まらない!」
そう思って、京都・伏見稲荷大社への初詣を計画しているあなた。その選択、素晴らしいです。あの朱色の千本鳥居をくぐり、新しい年の福を招く体験は格別なものです。
しかし、同時に「とてつもない覚悟」が必要な選択でもあります。
ご存知でしょうか? 伏見稲荷大社は、近畿地方でNo.1、全国でもベスト5に入る初詣参拝客数を誇ります。
その数、正月三が日だけで約250万人〜270万人。
これは、京都市の人口(約145万人)を遥かに超える人が、たった3日間に一点に集中するということです。
「ちょっと混んでるくらいでしょ?」なんて軽い気持ちで行くと、駅の改札から出られない、鳥居の中で身動きが取れない、トイレに行けないという三重苦を味わうことになります。
私自身、元旦の昼間に行ってしまい、JR稲荷駅のホームから降りるだけで20分かかり、本殿に着く頃には体力を使い果たしていた……という苦い経験があります。
この記事では、そんな失敗をしないために、毎年現地の様子を見ている私が、2026年伏見稲荷大社初詣の「リアルな混雑回避術」を伝授します。
JRと京阪の使い分けや、山頂まで登る「お山巡り」の装備、そして名物グルメの現状まで。
250万人の人波を賢く泳ぎ切って、最高の新年を迎えましょう!
伏見稲荷大社初詣2026!参拝客数関西1位のリアル
まず、敵(混雑)を知ることから始めましょう。
伏見稲荷大社の境内は広いですが、参拝ルートとなる「参道」や「千本鳥居」は道幅が限られています。
特に、大晦日の23:00頃から1月1日の夕方までは、人の流れが途切れることはありません。
本殿参拝までの待ち時間(大晦日〜元旦の推移)
「お賽銭を入れてカランカランと鳴らす」
たったこれだけのために、どれくらい待つ必要があるのか。過去の傾向から予測したリアルな待ち時間がこちらです。
| 日時 | 時間帯 | 混雑レベル | 待ち時間目安 | 状況 |
| 12/31 | 23:00〜 | 激混み | 2時間以上 | カウントダウン待ちで参道が埋め尽くされる |
| 1/1 | 00:00〜03:00 | MAX | 2〜3時間 | 新年を祝う若者や外国人観光客でピーク |
| 1/1 | 04:00〜07:00 | 穴場 | 0〜30分 | 始発前後は人が激減。一番の狙い目! |
| 1/1 | 09:00〜16:00 | 超激混み | 2時間以上 | 家族連れやツアー客が合流。地獄絵図 |
| 1/2・3 | 10:00〜15:00 | 激混み | 1〜2時間 | まだまだピークは続く |
結論:勝負は「早朝」か「夜」です。
元旦の朝4時から7時頃、もしくは日が暮れた後の19時以降なら、待ち時間は大幅に短縮されます。
「お昼ご飯を食べてから行こう」というのが一番危険なパターンです。
千本鳥居は進まない?「一方通行規制」と逆走不可の注意点
本殿でのお参りが終わったら、いよいよ有名な「千本鳥居」へ。
しかし、ここでも注意が必要です。
正月三が日の混雑ピーク時は、千本鳥居とその周辺で「一方通行」の規制が敷かれます。
通常は自由に行き来できる道も、「右側通行・戻り不可」となるエリアがあります。
「千本鳥居、綺麗だね〜。よし、写真も撮ったし戻ろうか」
と思っても、後ろから来る人の波と、警備員さんの「立ち止まらないで!進んで!」という誘導により、引き返すことができません。
一度入ると、ある程度の地点(奥社奉拝所など)まで強制的に進むことになります。
「ちょっとだけ見るつもりだったのに、ガッツリ歩くことになった」とならないよう、入る前には覚悟を決めてください。
山頂まで登る「お山巡り」の所要時間と体力
伏見稲荷大社の真髄は、本殿の奥に広がる稲荷山全体を巡る「お山巡り」にあります。
千本鳥居を抜けて、山頂(一ノ峰)まで登り、一周して戻ってくるコースです。
初詣でここまで行く人は全体の数割ですが、達成感は半端ではありません。
一周約2時間!初詣登山に必要な靴と装備
お山巡りは、軽い散歩ではありません。「登山」です。
標高233mと聞くと低く感じますが、延々と続く石段が太ももを直撃します。
- 所要時間: 約2時間〜2時間半(休憩含む)
- 距離: 約4km
- 必須装備: スニーカー(絶対!)、動きやすい服装
もし、デートだからといってヒールやブーツで行こうとしているなら、絶対にやめてください。石段ですべって怪我をするか、足が痛くて動けなくなり、パートナーにおんぶしてもらう(地獄)ことになります。
また、山の中は気温がさらに下がります。汗をかいた後に冷えるので、脱ぎ着できる服装で調整しましょう。
四ツ辻からの絶景!京都市内を一望する初日の出
山頂を目指す途中にある「四ツ辻(よつつじ)」というポイント。
ここは視界が開けており、京都市内を一望できる絶景スポットです。
もし天気が良ければ、ここから「初日の出」を拝むことができます。
2026年元旦の京都の日の出時刻は7:05頃の予想。
早朝5時〜6時頃に登り始め、四ツ辻で初日の出を見て、そのまま山頂へ向かう……というのが、体力に自信がある人におすすめの「最強の開運コース」です。
朝の澄んだ空気の中で見る京都の街並みは、一生の思い出になりますよ。
車で行くのは無謀?周辺道路の交通規制と駐車場
アクセスについてです。
はっきり言います。正月三が日に、伏見稲荷大社へ車で近づくのは「無謀」です。
境内駐車場は閉鎖!師団街道・国道24号の渋滞
普段利用できる伏見稲荷大社の参拝者用駐車場は、12月30日から1月5日頃まで「閉鎖」されます。
(※正確な期間は要確認ですが、正月は使えないのが基本です)
周辺のコインパーキングも、特別料金(上限なし)になっているか、常に満車です。
そして何より、神社周辺の「師団街道(しだんかいどう)」や「国道24号線」が大渋滞します。
車の中で数時間過ごすことになり、トイレにも行けず、結局駐車場も見つからない……という悲劇が毎年繰り返されています。
京都駅周辺でパーク&ライド!JRと「京阪」どっちが便利?
どうしても車で移動したいなら、「京都駅周辺」の駐車場に停めて、そこから電車で向かう(パーク・アンド・ライド)のが正解です。
そして、ここからが地元民の裏技です。
多くの人は京都駅から「JR奈良線」に乗ろうとしますが、これもまた地獄です。
【電車の選び方】
- JR奈良線「稲荷駅」
- 特徴: 神社の目の前(徒歩0分)。
- 混雑: 改札が小さすぎてパンクします。 ホームから降りられない、改札から出られない、帰りの切符が買えない、という三重苦。満員電車率100%。
- 京阪本線「伏見稲荷駅」
- 特徴: 神社まで徒歩5分(参道のお店を見ながら歩ける)。
- 混雑: JRよりマシです。 本数も多く、車両も長いため、多少混んでいても乗れます。
- 裏技: 京都駅から「JR」ではなく、少し歩いて「近鉄」や「地下鉄」で丹波橋駅などへ出て、京阪電車に乗り換えるルートが、急がば回れで快適なことが多いです。
「目の前だからJR」と安易に選ばず、「少し歩いても京阪」を選ぶのが、混雑回避の賢い選択です。
屋台と周辺グルメ!きつねうどんとすずめの焼き鳥
お参りと登山で疲れたら、美味しいものでエネルギーチャージ!
伏見稲荷の参道周辺は、美味しい匂いで満たされています。
参道に並ぶ屋台の数と営業時間(深夜も営業?)
表参道や神社の周辺には、数え切れないほどの屋台(露店)が並びます。
たこ焼き、唐揚げ、ベビーカステラ……お祭りグルメは一通り揃っています。
- 営業時間:
- 大晦日:オールナイト営業(深夜もやってます!)
- 三が日:9:00頃〜22:00頃(店によりますが夜遅くまで賑わいます)
夜中に熱々の甘酒や豚汁をすする幸せは、初詣ならではの醍醐味ですね。
今は「うずら」が主流?名物すずめの焼き鳥といなり寿司
伏見稲荷といえば、五穀豊穣の敵である「雀(すずめ)」を退治して食べる、という伝説から「すずめの焼き鳥」が名物でした。
しかし、近年は国産すずめが入手困難になっており、すずめを提供しているお店は激減しています。
その代わり、現在は「うずら(鶉)の焼き鳥」が主流になっています。
- すずめ: 小さい。骨ごとバリバリ食べる。かなりレア。見つけたらラッキー。
- うずら: 肉厚でジューシー。骨もあるが食べ応えがある。
見た目がちょっとグロテスク(丸焼きです)なので勇気がいりますが、タレが香ばしくて美味しいですよ。
また、お稲荷さんの使いである狐にちなんだ「いなり寿司」も外せません。伏見稲荷のいなり寿司は、狐の耳を模した三角形なのが特徴です。
老舗の「祢ざめ家(ねざめや)」さんなどで、縁起物のいなり寿司を食べて帰るのが王道コースです。
おすすめのカウントダウンイベント
こちらのイベントも是非チェックしてみてください!
まとめ:2026年は戦略的に「お稲荷さん」へ!
いかがでしたか?
日本一の混雑を誇る伏見稲荷大社ですが、ポイントさえ押さえれば快適に楽しむことができます。
- ピークは「元旦の昼」。狙い目は「早朝」か「夜」
- お山巡りをするなら「スニーカー」必須
- 車はNG!電車は「JR」より「京阪」が賢い
- 名物グルメは「うずら」と「いなり寿司」
250万人の熱気の中で揉まれるのも、ある意味「福を授かる」体験かもしれませんが、できればスマートにお参りしたいですよね。
しっかり準備をして、赤い鳥居のトンネルの向こうにある、素晴らしい2026年のスタートを掴み取ってください!
それでは、良いお参りを!
